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感染症の情報、予防法、知識など |
2004年10月〜2007年12月の感染症情報です。 2008年以降は、新感染症情報を見てね!
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2007.12.18 昨日(12月17日)、鳥取市内の医療機関から日本脳炎患者の発生届出がありました。 なお、県内での日本脳炎の発生は、平成14年以来5年ぶりの発生だそうです。 患者さんは○○市に居住する40歳代男性、初診時症状は高熱、頭痛、意識障害、けいれんですが、現在は軽快して自宅で療養中だそうです。 日本脳炎ワクチンはなかなか手に入りませんが、希望の方には登録していただければ、順次接種いたしますので、受付にお申し出下さい!
2007.11.30 いよいよ明日からは師走ですね。 今年の11月は季節外れの手足口病が流行しました(まだまだ流行中)。 11月の半ば以降は、みなと保育園、つばさ保育園、崎津保育所、上道保育所、美保関東保育所、かもめ保育園で患者の発生があります。
2007.11.06 11月になり、朝晩はずいぶん涼しく(いや、寒くかな?)なってきました。 当院でも床暖房の準備を始めています。 ところで、感染症は「感染性胃腸炎」がかなり流行しています。 また、ちょっと季節外れではありますが、「手足口病」が外江保育所およびみなと保育園で流行しています。 とくにみなと保育園では1歳組(満1歳〜2歳)に集中しています。
2007.10.13 少し朝晩涼しくなってきました。 それに伴い、喘息発作を発症する子どもたちが増えてきました。 一方では、感染性胃腸炎も散見されます。 また、夏の風邪である手足口病/ヘルパンギーナもまだまだあります! それから、みずぼうそう(水痘)も流行しつつあります!
2007.09.14 総体的に暇ですが(苦笑い・・・)咽頭結膜熱が多発してきました! 1〜4歳を中心として、みなと保育園、外江保育所、育成保育園などで流行しています! 下記に当院における咽頭結膜熱クリニカルパス(説明書&治療計画書)もどきを貼付けますね。 夏かぜ疾患のひとつで、以前はプールを介して流行することが多かったので「プール熱」とも呼ばれますが、誤解を呼ぶ呼び方ですので、当院では使いません。 また結膜炎を引き起こし、はやり目と呼ばれることもあります。 主にアデノウイルスの3型で引き起こされますが、アデノウイルス7型が原因になることもあり、この場合重症化することもあります。 空気感染や目の結膜炎からうつり、夏季(主に4月〜10月頃に)に、幼児〜学童を中心に流行します。 □ 症状(高熱、咳、鼻水、咽頭痛、下痢、腹痛、食欲不振) 潜伏期は4〜7日、発熱の期間は3〜5日(最大6日?) □ 所見(咽頭発赤、扁桃白膿、結膜充血、頚部リンパ節腫脹) □ 検査(CBC、CRP、アデノウイルス) アデノウイルス迅速検査は咽頭をかなり擦ります(結構辛い検査です) 検査に伴う嘔吐誘発は必発、感度はあまり高くない? □ 重症度の評価 軽症 中等症 重症 □ 合併症の有無 なし あり(肺炎など) □ 外来治療の選択 1)無治療(アデノウイルスに特異的に有効な薬はありません) 2)風邪薬、整腸剤(症状を和らげますが、病気が早く治るわけではありません) 3)解熱剤(基本的には投与は不要です。 ご希望あれば処方します) 4)点滴治療(食欲不振がひどい場合には点滴を行うこともあります) 5)その他 □ 次回受診予定日 経過観察・治癒確認の必要があります。 必ず再診してください! 1) 2) なお、経過が思わしくない時には、診療時間内であれば、0859-47-1234へ、時間外、夜間、休日などは院長の携帯電話090-3179-4208へお電話下さい。 ただし、携帯電話は外出中や自動車運転中などのため、電話に出られない(出ない)場合もありますので、あらかじめご了承下さい。 また、防犯上の観点から番号非通知設定の場合には対応いたしませんので、よろしくお願いします。
2007.08.23 夏風邪のヘルパンギーナはほぼ終息し、とても暇にしています(笑い!)。 しかし、高熱の続く幼児が散見されるようになりました。 その中で、本日2歳の男子に咽頭拭い液でアデノウイルス陽性がでました。 高い熱+喉が赤い+首のリンパ腺が腫れる+目が赤い+咳+鼻水+下痢などの症状があると、咽頭結膜熱(ちまたではプール熱と称されますが、正しい病名ではありません)と診断されます。 いよいよ、咽頭結膜熱流行かもしれません・・・ただし、アデノウイルスに有効な薬はありませんが、おおよそ1週間辛抱すれば、必ずといっていいほど自然に直りますので、あわてず(入院などしないで)自宅で養生していて下さい。
2007.08.07 8月になりましたが・・・夏風邪も一段落して、暇です。 ただ、夏は外でのバーベキューなどで細菌性の胃腸炎も散見されます。 特に鶏肉はカンピロバクター菌があり要注意です。 特に免疫力の少ない子どもたちは、しっかり加熱してから食べるようにしましょう! また、ウイルス性の胃腸炎も注意が必要です。 この時期、岩牡蛎も大量には食べない方がいいでしょう!
2007.07.03 夏風邪が流行しています。 夏風邪の代表のヘルパンギーナが乳幼児の間に流行しています。 また、手足口病が「かもめ保育所」で局所的に流行しています。
2007.06.18 今のところ、幸いなことに境港では麻疹の発生はありません。 ただし、外江保育所では3歳児を中心に咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)の小流行が見られます。 この病気はアデノウイルスが原因であり、抗菌剤は無効です。 高熱が長い人で1週間近く続きますが、熱の割には元気であり、肺炎などの合併症の頻度も少なく、大抵は自宅療養で治ります。 主治医を信頼して、慌てないことが大切です。
2007.05.18 まだ境港では麻疹患者の発生はありませんが、関東や関西、広島方面では若年成人〜10歳代の高校生、大学生の間で麻疹の大流行が始まっています! とにかく心配な方は早急の麻疹ワクチン接種をおすすめします! 麻疹(ましん、はしか)とは・・・ 麻疹ウイルスは伝染力がとても強いために、かかっている人の咳やくしゃンによって、あるいは接触することで、簡単に感染します。 感染してから発症するまでは10〜12日くらいです。 多くは乳幼児期にかかる病気ですが、近年大人や年長児の麻疹が増えています。 母親が麻疹にかかったことがある場合、赤ちゃんは母親からもらった免疫で守られますから、生後6カ月くらいまで麻疹にかかることは少ないのが普通です。 ところが母親が麻疹にかかっていない場合や、予防接種で免疫をつけた場合は、赤ちゃんは免疫をもらっていないか、もらっていても少ないため、生後6カ月未満でかかることもあります。 また、予防接種を受けていても大人になるころに免疫が弱くなって軽くかかることもあります。 症状 初めの2〜3日は38℃前後の熱と咳、くしゃみ、鼻水など風邪症状や、結膜炎をおこしたりします。 ほほの内側の粘膜にコプリック斑という小さな白い斑点が数個見つかると、発疹が出る前に麻疹と診断がつきます。 全身に発疹がでるころ、この斑点は消えます。 3〜4日後に一度熱は37℃台に下がり、再び上がるという独特の発熱パターンがあります。 二度目の発熱が39〜40℃まで上がることも珍しいことではありません。 二度目の発熱とともに顔から赤い発疹がでて、次第に全身へと広がっていきます。 発疹はだんだん大きくなって盛り上がり、やがて発疹同士がくっついてまだらになります。 発病から6〜8日目で熱がさがる頃には、発疹の色も茶褐色に変化し、その後次第に消えていきます。 発疹のある4〜5日間は熱が高く、目の充血や激しい咳もみられます。症状がでて10日から2週間で経過が順調であれば治癒します。 麻疹は順調に治ることばかりではなく、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症が見られることがあります。 患者100人中、中耳炎は7〜9人、肺炎は1〜6人に合併します。 脳炎は1000人に2人の割合で発生が見られます。 亜急性硬化性全脳炎という慢性に経過し死に至る重症脳炎は約5万例に1例発生します。 また現代の進んだ医療を施しても、栄養不良や重篤な合併症(肺炎、脳炎など)で死亡することがあります。 「重症でも入院さえすれば大丈夫」という安易な考えでは子どもの命を救うことができなくなります。 麻疹は今の時代でも死ぬことがある病気です。 麻疹にかかったことがない人、予防接種をしていない人は速やかに予防接種することをおすすめします。 出席停止麻疹は重い伝染病ですから他人に移さなくなるまでは学校や幼稚園の集団生活はできません。 解熱してから少なくとも3日間はしっかりと養生し、医師の治癒証明をもらってから登校・登園します。 定期予防接種 第1期:1歳児 第2期:小学校入学前1年間の小児(入学前年度の4月1日〜3月31日) 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種します。 それ以外の接種 昭和50年代以降の人で麻疹にかかっていない人、予防接種をしていないか、1回しか接種していない人は医師と相談の上接種しておくことをお勧めします。特に今20代の人では、免疫が弱くなっていて、麻疹ウイルスが体内に入ると発病してしまうことが多くなってきました(成人麻疹)。 免疫が残っていれば発病しても軽くて済みますが、軽症のため診断が困難になって、知らずに周囲にばらまくことにもなり、流行が拡大します。
2007.05.08 気が付いてみると、4月の感染症情報はすっかりさぼってしまっていましたね! 4月はそれだけ、感染症が少なかったということになります。 4月のまとめです。 インフルエンザA型10名、B型2名、水痘5名、ロタウイルス性胃腸炎2名、溶連菌感染症3名、アデノウイルス感染症3名でした。 5月になってからは、インフルエンザB型、水痘、ロタウイルス性胃腸炎、溶連菌感染症は散発しており、手足口病も出始めました。
2007.03.30 3週間あまりインフルエンザが流行し、閑古鳥が鳴いていた当院待合室も珍しく混雑していました。 春休みになり、さすがに今週は以前の静けさを取り戻したようです。 今年のインフルエンザの流行は卒業式・卒園式とちょうど重なり、無理を承知で出席した卒業生(卒園児)から二次感染して、流行が拡大したように思います。 また、タミフルの副作用報道、10歳代への投与差し控えなどの厚労省の緊急処置もあり、保護者の方々はかなり悩まれたようです。 新学期が始まると、4月以降に再流行することも考えられますので、油断は禁物です。
2007.03.01 3月になりました。 さすがにインフルエンザが増えてきました。 余子小学校、上道小学校、聖心幼稚園では、かなりの流行のようです。 ただ、最近はタミフルによる副作用報道もあり、以前ほどタミフルを熱望される患者さんは減ってきました。 当院での小児への処方率は20%もありません。 なお、当院では以前(2年前)からタミフルに関しては下記のように考えて、処方に関して同意のない方には決してタミフルの処方は行っていません。 ご安心して受診して下さい。 抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」の説明書には次のように書かれています。 (1)「警告」本剤の使用にあたっては、本剤の必要性を慎重に検討すること。 (2)一般にインフルエンザウイルス感染症は自然治癒する疾患であり、患者によってはインフルエンザウイルスに感染しても軽度の臨床症状ですみ、抗ウイルス剤が必要でない場合が考えられます。 (3)重大な副作用(頻度不明)として、ショック、アナフィラキシー様症状、肺炎、肝炎、肝機能障害、黄疸、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、急性腎不全、白血球減少、血小板減少、意識障害/異常行動などの精神・神経症状などです。 タミフルはインフルエンザウイルスの増殖を阻止することで、その効果をもたらし、実際には発熱期間を1日短縮することが証明されています。 少しまとめてみましょう。 1)現在のインフルエンザウイルス感染症は健康な人にとっては必ずしも「タミフル」を服用しなくても、自然に治る。 2)タミフルを服用すれば、発熱期間を1日短縮できる。 3)頻度不明(言い換えれば、非常に稀)であるが、重大な副作用もあり得る。 タミフル服用にあたっては、以上の3点を慎重に検討する以外にないと思います。 もちろん、タミフル処方に関しての決定権は患者さんにあります。
2007.02.22 今週に入り、少しずつですがインフルエンザが出てきました。 上道〜余子方面は要注意です。 それでも、暇です。 誰か〜来院して下さい!
2007.02.07 米子ではインフルエンザが散見されるようですが、弓が浜半島〜境港〜島根半島では、ほとんどと言っていいほど、インフルエンザはないようです。 2月に入ってからは、溶連菌感染症、プール熱、水痘、突発性発疹症、感染性胃腸炎くらいです。 やはり、暇です。 誰か〜来院して下さい!
2007.01.29 いや〜、1月の終わりになって、こんなにインフルエンザが流行しない年は初めてです。 米子方面では多少、インフルエンザが発生しているようですが、当院ではインフルエンザの患者さんは0です! したがって、倒産しそうなくらい暇です! 閑古鳥を飼っているのはだれだ〜
2007.01.15 寒中お見舞い申し上げます。 今年初の感染症情報です。 インフルエンザの流行は全くありません。 溶連菌感染症(上道保育所、みなと保育園、境小、聖心幼稚園、つばさ保育園)、水痘(法吉保育所、育成保育園)、伝染性紅斑(聖心幼稚園)くらいです・・・正直、暇です!
2006.12.12 12月になりました。 感染性胃腸炎は一段落でしょうか? 今年の胃腸炎の流行は大人が主体だったようですね。 ところで、水痘(つばさ保育所)、溶連菌感染症(上道小、境小)、手足口病(美保関東保育所)で小流行しています。 特に手足口病は季節外れですよね!
2006.11.27 先週あたりから、ウイルス性の感染性胃腸炎が流行しています。 最初の症状は嘔吐であり、救急病院を受診すると、吐き気止めの座薬と整腸剤(場合によっては+抗菌薬)が処方されますが、私自身は吐き気止めの座薬はほとんど使用しません。 診断と治療をかねて、最初に行うべきものは浣腸です! その理由は? 受診された時に詳しくお話しします・・・。
2006.11.01 今年の10月はとてもいい天気が続き、おかげで岡空小児科医院始まって以来の「暇」でした(にが笑い・・・)。 毎日付けている10月の感染症をまとめてみます。 vール熱13例、溶連菌感染症9例、手足口病12例、伝染性紅斑(リンゴ病)2例、突発性発疹症6例、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)3例、マイコプラズマ感染症疑い10例以上です。 なお、マイコプラズマ感染症については血液検査は診断的意義はあまり高くありませんので、私自身は評価しておりません。
2006.10.03 朝晩は涼しくなってきましたね。 少しずつですが、喘息の発作を生じる子どもたちが増えてきました。 肝心な感染症ですが、外江保育所で流行性ィ下腺炎(おたふくかぜ)、中浜東保育所で咽頭結膜熱(プール熱)、栴檀保育園で溶連菌感染症、美保関西保育所で手足口病が流行しています。
2006.09.11 9月になって、総体的に暇ですが(笑い)、聖心幼稚園ではりんご病が流行しているようです。 今回は園児だけじゃなく、先生や保護者の方にも流行が波及しているようです。 また、余子方面では夏風邪ウイルスによる無菌性髄膜炎、鳥取県全体で夏風邪ウイルスによるウイルス性発疹症も流行しています。 「りんご病」と「ウイルス性発疹症」について、下記解説しますね・・・。 「伝染性紅斑(りんご病)」 りんご病(正式には伝染性紅斑と呼びます)が多少、流行しているようです。 その伝染性紅斑について、簡単に説明してみます。 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19(HPV-B19)によって発症する感染症です。 顔が赤くなるので日本では俗に「りんご病」と呼ばれております。 一般的に小児に多く、5〜9歳がピークです。 りんご病は軽い疾患で、発疹が出るほかは軽度の発熱程度で自然治癒するので、特に治療を必要としません。 また、発疹が出る頃には他人へ病気をうつすことはほとんどありませんので、幼稚園や保育所にいってもかまいません。 ただし免疫のない妊婦にHPV-B19が感染すると、流産や胎児水腫を発症することがあることが知られており、注意が必要です。 「ウィルス性発疹症」 ウィルス性発疹症とは、身体の中に何らかのウィルスが入った反応でできる皮疹です。 風疹、麻疹、溶連菌感染症など古典的なウイルス性、細菌性の皮疹ではなく、風邪症状、熱、咳、鼻水があるか、あるいは以前はあったが、現在は自覚症状のない場合につけることが多い病名です。 ヒトに風邪症状を起こすウィルスは200種類以上ありますが、ウイルスの中には発疹をともなうものがあります。 この場合、風疹、麻疹などと違って症状がなく、一般に皮疹は限定的で、かゆみも少ない皮疹であることが多い傾向にあります。 皮疹から特定のウィルスが推測できないで、発症に何らかのウィルスが関連していると推測される場合に「ウィルス性発疹症」と言う病名がつけられます。 風邪をひいて2〜3日後、特に夏かぜウィルスに多く見られます。 通常は治療の必要はありませんが、かゆみが強ければかゆみ止め、皮疹がひどければ塗り薬を使用することもあります。 その他症状に合わせて検査などをすることもあります。
2006.09.06 9月になりました。 秋篠宮妃紀子様が帝王切開で男子を出産されました。 おめでたいことですね。 ところで、8月早々の麻疹騒ぎは結論としては「麻疹ではなかった!」ようです。 大山鳴動してネズミ1匹も出ず!であり、これも“めでたし”“めでたし”でした。 9月になって、夏風邪ウイルスによると思われる「無菌性髄膜炎」様症状の子どもたちが散見されますが、総じて感染症の流行はありません。 一言、暇です!
2006.08.03 日野保健所管内のKo町立のK保育園から複数の麻疹(疑い)患者が発生しているという連絡を保健所(福祉保健局)、医師会経由で連絡がありました。 麻疹の疑い子どもは今のところ6名のようです。 症状のある子どもさん全てすでに医療機関を受診しており、重症で入院された子どもさんはいないようです。 1歳を過ぎて(場合によっては1歳未満でも)麻疹の予防接種を受けていない乳幼児は、早めに医療機関で麻疹ワクチン(あるいは麻疹・風疹混合ワクチン:MRワクチン)を受けましょう!
2006.07.29 梅雨明けなのかハッキリしない天候です。 アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱/プール熱)が境小学校(主に低学年)で流行しています。 39度〜40度の高熱が4〜5日続きますが、その間辛抱していただければ、必ず治ります。 ウイルス性の感染症ですので、抗菌薬は無効です。 ステロイドホルモン剤の点滴注射が効果あるように思います。
2006.07.19 7月以降、全国的にはアデノウイルス感染症(咽頭結膜熱/プール熱)やB型インフルエンザなどの流行が報告されていますが、境港ではすでに流行のピークは過ぎているようです。 したがって、とっても暇です。 いいことやら、悪いことやら・・・やっぱり良いことなんだ!
2006.07.05 7月ですね。 北朝鮮からミサイルが飛んでくるかもしれないことになりました。 感染症情報どころではありませんが、久々の感染症情報をお届けします。 梅雨に入ってからは、アデノウイルス感染症と溶連菌感染症は随分下火になりました。 また、全体的に感染症は減ってきており、おたふくかぜ、ヘルパンギーナ、りんご病が散見される程度です。
2006.06.10 境港周辺では流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が爆発的と言って良いくらいに流行してきました。 中浜東保育所、中浜小学校、渡保育所、美哉幼稚園、聖心幼稚園、余子保育所、外江小学校、米子養護学校、かもめ幼稚園、せんだん保育所、美保関小学校、美保関保育所などです! また、大人の方も罹っています。 大人のおたふくは大変です! しんどいです!
2006.06.01 6月になりました。 境港市立第二中学校では1〜2年生を中心にインフルエンザB型が流行しているようです・・・
2006.05.24 いや〜、今年の5月の感染症は多彩です。 咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス感染症:美哉幼稚園、渡保育所、育成保育園、中浜小学校など)、ヘルパンギーナ(夏かぜ、コクサッキーウイルス感染症:栴檀保育園、こばと保育所など)、伝染性紅斑(リンゴ病、ヒトパルボウイルスB19感染症:こばと保育所)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ:中浜東保育所、美保関小学校、栴檀保育園、米子養護学校、美哉幼稚園、かもめ幼稚園、外江小学校、渡保育所など)、水痘(みずぼうそう:聖心幼稚園、外江小学校、上道小学校など)そして溶連菌感染症(余子小学校、台場保育所、美保関小学校、渡小学校、つばさ保育園、中浜小学校、境小学校など)が流行しています。
2006.05.02 5月になりました。 4月中頃から、咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス感染症)、ヘルパンギーナ(夏かぜ、コクサッキーウイルス感染症)、伝染性紅斑(リンゴ病、ヒトパルボウイルスB19感染症)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)そして溶連菌感染症が流行しています。 上記の感染症の中で抗菌薬(抗生物質)が有効なのは、溶連菌感染症だけですね・・・
2006.04.12 4月以降、はじめての感染症情報です。 境港では、美哉幼稚園のおたふくかぜは縮小したようですが、美哉幼稚園の園児から兄弟や友達を通して、外江小や境小の児童へも感染が広がってきています。 今後も要注意です。 その他、溶連菌感染症は相変わらず散発しています。 また、米子方面ではりんご病(正式には伝染性紅斑、パルボB19ウイルス感染症)もあります。
2006.03.25 おたふくかぜ、水痘、溶連菌感染症、感染性胃腸炎(ロタウイルス)、マイコプラズマ感染症が流行しています。 おたふくかぜは、美哉幼稚園は依然として(大)流行中ですが、余子幼稚園に波及してきたようです。 水痘も美哉幼稚園から聖心幼稚園へ流行が移って来ました。 また、溶連菌感染症や感染性胃腸炎(ロタウイルス陽性もある)、マイコプラズマ感染症が各地で散発しています。
2006.03.07 溶連菌感染症と水痘流行状況続報です。 溶連菌感染症は聖心幼稚園に引き続き、余子小学校、境小学校、美保関東小学校に拡大、水痘も二葉保育所、外江保育所、美哉幼稚園などに急速に拡大しています! 鳥取県西部〜島根県東部地域に、溶連菌感染症、水痘、おたふくかぜの注意報の発令です。 このまま、増え続けると警報の発令になります。 水痘とおたふくかぜはワクチン接種で感染しても発症防止が可能です。 未接種の方は早めにワクチンを受けましょう!
2006.03.02 インフルエンザは急速に終息しました。 今週の発生はありません。 それに代わって、溶連菌感染症(聖心幼稚園)、おたふくかぜ(美哉幼稚園、松江市、米子市)、水痘(余子幼稚園、わかまつ幼稚園、かもめ保育園、松江市)で流行してきています。
2006.02.22 インフルエンザA型は急速に終息の様子を呈してきましたが、おたふく風邪が静かに増加しつつあり、感受性者(今までに罹っていない人、予防接種を受けていない人)は要注意です。 主として、米子市大篠津方面の保育所、小学校で流行しているようです。 おたふく風邪は潜伏期(感染してから発症するまでの期間)が長く(大体2〜3週間)、そのため、爆発的な流行はありませんが、一旦流行し出すと、長く続きます。 また、おたふく風邪の合併症として、髄膜炎や睾丸炎(後遺症としての不妊症)は有名ですが、その他に永続性の難聴もかなりの頻度で発症することが判明し、決して「小さい時に罹って良かった!」という病気ではありません。 感受性者(今までに罹っていない人、予防接種を受けていない人)の方は、大人も含めて、ぜひとも予防接種を受けられますよう、お願いします。 なお、当院での接種料金は6000円です。
2006.02.14 今日はバレンタインデーですが(関係ありません)、今週に入ってからインフルエンザは小康状態になってきました。 そのかわり、感染性胃腸炎、溶連菌感染症、水痘が流行しています。 溶連菌感染症は聖心幼稚園で、水痘はかもめ保育園、外江保育所、聖心幼稚園で流行しています。
2006.02.07 2週間前から、インフルエンザの流行が始まりました。 今年の特徴は、大人と小中学生が中心の流行で、比較的軽症であり、経過も順調な症例が多いように思います。 幸いなことに保育所/幼稚園などに通う乳幼児のインフルエンザは例年に比べ少ないです。 主たる対象患者さんが乳幼児である岡空小児科医院は比較的静かな診療が出来ています。 また、今年は抗インフルエンザ薬のタミフルの効果と副作用が話題になり、投与する対象が見直され、タミフルを処方する割合もぐ〜んと少なくなっています。 まあ、現存のインフルエンザは、もともと元気な子どもさんは、学校を休んで寝ていれば治ります。
2006.01.16 先週から学校・幼稚園も始まり、先週末から少しずつインフルエンザが散見されるようになりました。 まだまだ、流行とまではいきませんが、渡小学校、中浜小学校、上道保育所、聖心幼稚園、つばさ保育所、育成保育園で患者さんが出ています。 また、かもめ保育所では水痘が流行していますし、松江市の方でおたふくかぜ(血液検査で確認)も出ています。
2006.01.03 昨日はお休みしましたが、今日は半日(午前)診療しました。 患者さんはさほど多くありませんでしたが、水痘2名(元旦にも1名、いずれもせんだん保育所)、りんご病1名(渡保育所)、突発性発疹1名と意外ににぎやかな外来でした。
2006.01.01 本当に久しぶりの感染症情報です。 すみません! さぼっていました〜 本日、なんと、インフルエンザA型の患者さんが出ました。 3歳の女の子ですが、京都府からの里帰り中の方です。 いろいろお話しを伺っていくと、最初にお父さんが職場でインフルエンザをもらい、年末に子どもさんにうつしたようです。 まだ、家族内感染のようですので、流行という形にはなっていませんが、これからインフルエンザ本番のようですね!
2005.11.17 久々の感染症情報です。 今週に入り、ずいぶん寒くなってきましたが、それまでは比較的暖かく、どちらと言えば夏〜秋に流行する感染症を認めていました。 りんご病(伝染性紅斑)、手足口病などです。 先日からは秋から冬の感染症である、水痘、感染性胃腸炎などの流行があります。 全国的に見れば、インフルエンザA型の小流行も報告され、いよいよインフルエンザの本番近しということだと思います。
2005.10.14 10月になって、さすがに涼しくなってきましたね。 少しずつですが、ぜんそく発作、水痘、溶連菌感染症、伝染性紅斑、感染性胃腸炎が複数の保育所、幼稚園、学校で発生しています。 少しずつではありますが、それなりに忙しくなってきました。
2005.10.03 10月になりました。 朝夕は多少涼しくなりましたが、まだまだ日中は暑く、夏のような天候が続きます。 そのためか、秋の感染症の流行の兆しはありません。 とても暇にしています。
2005.09.28 育成保育園での水痘は終息したようです。 今週になってから、外江保育所で2名の伝染性紅斑が出ています。 妊娠されている方や妊娠する可能性のある方は要注意です。
2005.09.16 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の1家系が出ました。 保育園などの集団生活はされていません。 4歳と2歳の男の子です。 血液検査で抗体(ムンプスIgM)の上昇を認めています。 どこで感染したのか不明です。
2005.09.05 水痘の流行が拡大しつつあります。 この2週間で、育成保育園で5名、外江保育所、中浜小学校でそれぞれ1名ずつ出ています。 水痘感受性者(未罹患およびワクチン未接種)は早めに予防接種を受けられることをお勧めします。
2005.08.31 まだまだ残暑が続きます。 お盆あけ頃から、水痘の流行が見られます。 特に育成保育園では流行しているようです。 水痘感受性者(未罹患およびワクチン未接種)は早めに予防接種を受けられることをお勧めします。 また、プール熱がみなと保育園を中心として流行しはじめました。 プール熱(アデノウイルス感染症)は、ヘルパンギーナとは異なり、高熱の持続、結膜炎、咳、下痢などもあり、重症感があります。
2005.08.17 毎日暑い日が続きますが、朝晩は多少なりとも涼風が吹くようになりました。 感染症というほどの流行はありません。 夏風邪(ヘルパンギーナ、プール熱)、手足口病、リンゴ病が散見されるだけです。
2005.07.26 梅雨あけして1週間が経ちました。 今年の夏は意外と涼しいですね! 猛暑の主役「小笠原高気圧」の力が弱いためのようです。 日中は30度を超えますが、夕方以降は少しずつ涼しくなり、夜間は海(境水道)からの涼風により、ACなしで熟睡できます。 そういうこともあってか、夏休みに入ってから、喘息発作が散見されます。
2005.07.14 あいかわらず、感染症の流行はありません。 とっても暇です・・・
2005.07.07 今日は小暑そして七夕祭りです。 あいかわらず、感染症の流行は少なく、大変暇にしています。 待ち時間はほとんどありません! この際ですので、ぜひお越し下さい!(えへっ) 冗談はさておき、そういう中で、水痘(みずぼうそう)が渡保育所で出ています。 また、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が美哉幼稚園で出ています。
2005.07.01 7月になりました。 先日来、本格的な梅雨入りの様相で、これからは暑さ+湿気との戦いとなりますね。 感染症の流行はあまりありません。 溶連菌感染症が松江市(八束町〜美保関町)で発生しています。 手足口病はいろいろなところで小流行をしています。 外江小、良善幼稚園、聖心幼稚園、中浜小、つばさ保育園、中浜東保育所などで発生しています。 また、りんご病は渡地区を中心に、渡小、彦名保育所、せんだん保育園、こまどり幼稚園などで発生しています。
2005.06.18 感染症情報を発するほどの感染症の流行はありません。 夏風邪(ヘルパンギーナ)と手足口病、りんご病、そして溶連菌感染症、水痘くらいです。 とても暇にしています・・・(良いことなんですね!)。
2005.06.08 全体的に感染症の流行は小規模ですが、手足口病はそこそこ流行中です。 かもめ保育所、育成保育園、渡小学校、こばと保育所、米子幼稚園、美哉幼稚園、美保関東保育所、せんだん保育園、つばさ保育所、みなと保育園、聖心幼稚園、崎津保育所などです。
2005.06.03 6月になりました。 涼しくて過ごしやすかった5月が終わり、少しずつ蒸し暑くなってきました。 巷ではインフルエンザもあるそうですが・・・、当院ではあまり検査してません。 手足口病はあいかわらず流行中(かもめ保育所、育成保育園、渡小学校、こばと保育所、米子幼稚園、美哉幼稚園、美保関東保育所、せんだん保育園、つばさ保育所など)です。 りんご病もまだまだ流行しています(上道保育所、聖心幼稚園、美哉幼稚園、若松幼稚園など)。 溶連菌感染症もしぶといです(美保関東保育所、若松幼稚園、境小、美保関東小、せんだん保育園、美保関東小など)。
2005.05.18 しばらく見なかった(診断できなかった?)ですが、アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱)も出るようになってきました。 夏かぜのひとつで、プールを介して流行することが多いのでプール熱とも呼ばれます。 また結膜炎を引き起こし、はやり目と呼ばれることもあります。 主に、アデノウイルスの3型で引き起こされますが、アデノウイルス7型が原因になることもあり、この場合重症化することもあります。 空気感染や目の結膜炎からうつり、夏季(主に4月〜10月頃に)に、幼児〜学童を中心に流行します。 診断がつかないと、高熱が3〜6日も続き、保護者や小児科医を悩ませる疾患です。
2005.05.16 暖かくなって、感染症の流行は余りありません。 その中で、インフルエンザA型(聖心幼稚園、江島保育所、八束小学校など)、りんご病(上道小学校、上道保育所、美哉幼稚園など)、手足口(尻)病(かもめ保育園、美保関東保育所、米子幼稚園、キッズタウン24、育成保育所など)、溶連菌感染症(美保関東小学校など)が流行しています。
2005.05.06 5月の感染症情報をお伝えします。 5月になってから、さすがにインフルエンザは終息の方向です。 伝染性紅斑(リンゴ病)は境港の旧市内で流行しています。 暖かくなって、夏カゼの一種の手足口(尻)病とヘルパンギーナがぼちぼち出てきました。 昨日(5/5)は立夏! 暦どおりに夏に近づいているということだと思います。
2005.04.27 いわゆる一中校区(上道小、境小、上道保育所、聖心幼稚園を中心)で、りんご病(伝染性紅斑)が流行中です。 どんな病気かって? 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19(HPV-B19)によって発症する感染症です。 顔が赤くなるので日本では俗に「りんご病」と呼ばれております。 一般的に小児に多く、5〜9歳がピークです。 りんご病は軽い疾患で、発疹がでるほかは軽度の発熱程度で自然治癒するので、特に治療を必要としません。 ただし免疫のない妊婦にHPV-B19が感染すると、流産や胎児水腫を発症することがあることが知られており、注意が必要です。
2005.04.22 インフルエンザ迅速検査キットがとうとう底をつきました。 まあ、いいか? 代わって、溶連菌感染症が外江保育所と境小学校で流行してきました。 また、リンゴ病(伝染性紅斑)は上道保育所から上道小学校へ、さらに聖心幼稚園へと流行が拡大してきました。 ロタウイルス性胃腸炎はみなと保育園、小鳩保育所、かもめ保育園、つばさ保育園で流行中です。
2005.04.18 インフルエンザA型の再流行です。 4/15(4人)、16(4人)そして今日も午前中だけで4名のA型インフルエンザの発生です。 特に外江小学校(1年生!)、みなと保育所、わかまつ幼稚園です。
2005.04.15 くすぶっていたインフルエンザがまた燃えてきました。 外江小学校の2〜3年生でインフルエンザA型の流行です。 インフルエンザが終息するのはまだまだ先かもしれませんね!?
2005.04.12 まだまだ、インフルエンザが散見されます。 A型です。 育成保育園、渡保育所、外江保育所では小流行のようです。 ロタウイルスによる胃腸炎も小流行です。 育成保育園、かもめ保育園、みなと保育園で発生しています。 また、溶連菌感染症やマイコプラズマ感染症(気管支炎/肺炎)も見られます。 春は子どもたちの病気も多彩です。
2005.04.08 今週末はさくらの見ごろかとおもいますが、まだまだインフルエンザ(A型)が散見されます。 特に渡保育所では数名の患者さんが出ているようです。
2005.04.04 桜はまだ咲きませんが、ずいぶん暖かくなって来ました。 インフルエンザはほぼ終息ですが、りんご病(伝染性紅斑、上道保育所年長)、溶連菌感染症(美哉幼稚園、聖心幼稚園、台場保育所、余子保育所、外江保育所)、ロタウイルスによる感染性胃腸炎(みなと保育園、育成保育園)で流行中です。
2005.04.01 今日はApril foolです。 年に1度だけ、嘘が言える日です。 でも、まじめな嘘はだめです。 他愛ない嘘だけです。 さすがにインフルエンザは減りました。 これは本当です。
2005.03.30 3月も今日を入れてもあと2日であけます。 春休みになって、相対的に暇になって来ましたが、リンゴ病(正式には伝染性紅斑)が上道保育所で、ロタウイルスによる胃腸炎がみなと保育所と育成保育所で見られるようになって来ました。
2005.03.22 さすがにインフルエンザは減って来ました。 溶連菌感染症が増加しそうです。 先週まではビサイ幼稚園、外江保育所が中心でしたが、今日は聖心幼稚園、かもめ保育所でも発症です。 また、水痘は相変わらず、上道保育所で流行中です。 また、感染性胃腸炎が増えてきています。
2005.03.14 思わぬ春の大雪で大慌てですが、インフルエンザは少しずつ減ってきている印象です。 その代わり、溶連菌感染症(ビサイ幼稚園、外江保育所など)、水痘(上道保育所、その他)、そして感染症ではありませんが、スギ花粉症が増えてきました!
2005.03.03 今日はひな祭り! 突然ですが、水痘(みずぼうそう)が3名、上道保育所の5歳児(年中)に発症しました。 2月以降はかもめ保育所で4名ありましたが、同じ日に3名は異例の事態です。 インフルエンザのあとは水痘に要注意かもしれません。
2005.03.01 3月になりました。 インフルエンザB型が相変わらず流sしていますが、A型インフルエンザも増えてきました。 あくまで印象ですが、A型の患者さんはぐったりして、えらそうです。 やはり、しんどそうなA型インフルエンザにはタミフル内服の適応はあると思います。
2005.02.24 最近、インフルエンザの治療薬である「タミフル」をどのような患者さんに処方するか?が話題になっています。 このHPでも「先生あのね」のコーナーで、下記のように記述しました。 「インフルエンザに対する治療薬には、シンメトレル(A型に有効、内服薬)、タミフル(A型/B型両方に有効、内服薬)、リレンザ(A型/B型両方に有効、吸入薬)の3種類があります。 特に内服薬の「タミフル」は、巷では「特効薬」と考えられているようですが、決してそうではありません。 有熱期間を1日短縮することは証明されていますが、脳炎や肺炎などの合併症を予防するかどうかはわかりませんし、色々な副作用も報告されています。 したがいまして、タミフル投与は下記のように考えています。 高齢者、喘息や心臓病などの慢性疾患を有する、高熱で発症しぐったりしているなどの医学的見地や入学試験などが近い受験生、仕事が休めないお父さん、家事をしないと家族が困るお母さんなどの社会的な事項も考慮にいれ、総合的に判断します。 もちろん、患者さんやご家族の要望も考慮いたしますので、ご安心下さい。」 問題は副作用ですね。 重大な副作用として、1)ショック、アナフィラキシー様症状、2)肺炎、3)肝炎、肝機能障害、黄疸、4)皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、5)急性腎不全、6)白血球減少、血小板減少、7)精神・神経症状が能書に記載されています。 実際、どのような方に処方するか?難しい問題です。
2005.02.18 只今はインフルエンザB型が流行中ですが、その中に混じってA型もあります。 当院でのA型は次の通りです。 1/31に境小6年生1名、2/4に八束中1年生2名、2/12に中浜東保育所1名、2/16に中浜小5年生1名、そして今日未就園児(4歳)1名です。 これから、A型の流行に変わっていくのかもしれませんね?
2005.02.14 少しずつですが、確実にインフルエンザが増えてきています。 インフルエンザA型は爆発的に流行し、短期間(2週間程度)で終息することが多いのですが、今年はインフルエンザB型が流行のためか、あまり爆発的な流行ではありません。 そのかわり、1月の半ばから出ていますので、すでに4週間が経過しています。 これから、高校や大学の受験も始まります。 みなさん、インフルエンザに気をつけましょう!
2005.02.05 2月の感染症情報です。 今回の寒波は結構すごかったですね! 当院の駐車場は院長自家製の自動融雪装置のおかげで?積雪も少なく、除雪も比較的楽にできました。 さて、2月に入ってからインフルエンザが流行してきました。 境港市内の保育所/幼稚園/小学校ではかなりインフルエンザB型がブレークしてきました。 また、八束方面では中学校でA型が出ました! 要注意!です。
2005.01.31 いよいよインフルエンザB型が流行してきました。 今度は本物? 余子保育所/余子小学校→外江保育所/聖心幼稚園→二葉保育所/渡小学校→八束小学校/わかまつ幼稚園/境小学校へと拡大傾向です。 しかしながら、A型はまだです。
2005.01.24 先週はインフルエンザのシーズンインかも?って書きましたが、そのあとが続きません。 診療所の待合室は「閑古鳥」が鳴いています! ところで閑古鳥って、どんな鳴き方をするんでしょうね?
2005.01.17 いよいよインフルエンザのシーズンでしょうか? 午前の診療でA小2名とA保育所/T保育所で1名のインフルエンザB型陽性例が出ました。
2005.01.15 境港周辺ではインフルエンザの流行はありません(B型の散発例だけです)が、感染性胃腸炎が流行しています。 その原因は今話題のノロウイルス(SRSV)かもしれません。 また、1〜3ヶ月の乳児を中心にRSV(RSウイルス)感染症が散見されます。 あまりなじみのない名前のウイルスですが、小さい子どもほど重くなりやすいウイルスによる呼吸器の感染症で、肺炎の原因となります。 かぜのような軽い症状も含めて多くの子どもがかかります。 乳幼児では細気管支炎、肺炎など重症化しやすく、また乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因の一つとも考えられており、注意が必要な感染症です。 感染力が非常に高く、一方では免疫の出来方が弱いためくり返し感染します。 ただし回数がふえるほど軽くなり、2歳以上では「鼻かぜ」程度ですむことがほとんどです。 「インフルエンザ」や他のウイルス感染症と区別する為に、鼻の粘液を採取し、短時間で判定を得ることが出来る検査もあります。
2005.01.11 6日のお休みを頂いたあと、今日から診療しています。 水痘(K保育園で流行中)3例、咽頭結膜熱(アデノウイルス感染症、B幼稚園)1例、インフルエンザB型(成人の方)1例が目立った感染症です。
2005.01.03 新年明けまして、おめでとうございます。 今年は元旦から診療していますが、インフルエンザはじめ特別な感染症の流行はありません。
2004.12.31 今年最後の感染症情報です。 今のところ、当院ではインフルエンザの発生(確認)はありません。 先週からはRSウイルス感染症、おたふく風邪(M町北小)、水痘(S市K保育所)、伝染性紅斑(リンゴ病、S市N小)が流行しています。
2004.12.15 今年は暖冬のためでしょうか? まだまだ手足口病が流行しています。 通常は夏(6月〜9月)の病気ですが、今年は4例(9月)、4例(10月)、6例(11月)、6例(〜12/15まで)と増加しています。 やっぱり変ですね。
2004.12.07 感染性胃腸炎が急増です。 境港市かもめ保育所の園児を中心に多発しています。 主な症状は嘔吐/下痢/腹痛/発熱(通常さほど高熱ではありません)です。 突然の嘔吐、腹痛ではじまり、浣腸もしくは自然に排便し、下痢を生じます。 便が出始めると嘔吐や腹痛は和らいできます。 その頃から、少しずつ水分摂取(お茶など)をさせて下さい。 その後嘔吐がなければ、消化の良い食べ物(りんご、バナナ、おかゆ、うどんなど)を少しずつ食べさせてみて下さい。 このような食事療法をきちんとしていただければ、通常は2〜3日の経過で次第に治っていきます。
2004.12.03 鳥取県中部地区を中心に「手足口病」の報告が増加しています。 患者は6歳未満の 乳幼児が中心です。 感染予防のため手洗いの徹底に努めてください。 手足口病の詳しい症状、予防方法等は、 こちらからどうぞ ↓ http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g2/k01_27/k01_27.html
2004.12.02 当院における3ヶ月分(9月〜11月)の感染症サーベイランス報告実数をまとめました。 9月は突発性発疹症12例、手足口病4例、おたふくかぜ1例、溶連菌感染症1例、10月は突発性発疹症6例、おたふくかぜ5例、手足口病4例、溶連菌感染症3例、水痘2例、ヘルパンギーナ1例、11月はヘルパンギーナ6例、手足口病6例、溶連菌感染症4例、突発性発疹4例、おたふくかぜ2例、水痘1例でした。 例年に比べると夏風邪の代表であるヘルパンギーナと手足口病が11月に多かったという結果になりました。 今のところ、当院ではインフルエンザの患者さんはありません。
2004.11.26 少しずつ寒くなって、小児科診療所の待ち合いもにぎやかになってきました。 夏風邪も散見されますが、ぜんそく発作や気管支炎/肺炎の患者さんも増えてきました。 また、今週は感染性胃腸炎(いわゆる腸感冒)が増えました。
2004.11.24 朝晩はずいぶん寒くなってきましたが、いわゆる夏風邪の手足口(尻)病がまだまだ流行しています。 倉吉市を中心とした中部地区では多発しているようです。 特に心配が必要な病気ではありませんが、きちんと診断することが大切です。
2004.11.16 日本でのインフルエンザ情報です。 大阪府では本年9月下旬からインフルエンザ患者が散発的に発生しているようです。 いずれもA香港型(H3N2)ウイルスが検出されています。 これは例年にない流行パターンで、警戒する必要があります。 さらに、11月初旬から東京都千代田区の小学校ではインフルエンザの集団発生があり、学級閉鎖になっています。 例年より1ヶ月程度早く、今年は例年より早くインフルエンザが流行する可能性もあり、注意が必要と思います。 インフルエンザが東京都、千葉県、大阪府、福岡県と全国各地から患者報告があり、東京都では、学級閉鎖が報告されています。 鳥取県では3件の報告があったようです。
2004.11.4 どうも今年は変です。 先月末から夏かぜ(ヘルパンギーナ)が3例もあります。 要注意です。
2004.10.22 7月以降、診ていなかったのですが、今日久々に水痘(みずぼうそう)患者発生です。 S小学校3年生です。 流行しなければ良いですが??? 1歳以上で、まだ罹っていない人には水痘ワクチンが受けられます。
2004.10.21 やはり、島根半島でおたふく風邪、境港市周辺でマイコプラズマ感染症が流行しています! また、寒くなって、気管支喘息発作も増えてきました! 要注意です!
2004.10.14 麻疹ワクチン、風疹ワクチンを受けましょう! 今のところ鳥取県内では麻疹/風疹ともに大きな流行はありませんが、全国に目を向けると少なからず流行しています。 ひとたび麻疹が流行すると、その感染力はすさまじく、感受性者(免疫を持っていない人)は簡単に患ってしまいます。 5-6日続く高熱と発疹+肺炎+脳炎などとても重症の感染症で、死亡する場合もあります。 また、風疹は「三日ばしか」ともいわれ、麻疹に比べると軽症ですが、妊娠初期の妊婦が罹ると様々な障害を持った「先天性風疹症候群」の子どもが生まれることがあります。
2004.10.13 今年は春先からマイコプラズマ感染症(肺炎や気管支炎)が各地区で流行しています。 発熱に頑固な咳が伴う時には要注意です。 マイコプラズマ感染症にはマクロライド系の抗菌剤(クラリス/ジスロマックなど)は有効ですが、ペニシリン系(ワイドシリンなど)やセフェム系(フロモックス/メイアクトなど)は無効ですので、抗菌剤を内服すれば良いと言うことではありません。
2004.10.12 境港市の中浜東保育園では手足口(尻)病が流行っています。 ちょっと季節外れです |
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2004.10. 8 美保関町方面でオタフクカゼが流行中です。 オタフクカゼに罹らないためには予防接種(ワクチン)が有効です。 しばらく流行していなかったので、大流行するかもしれません! 早めのワクチン接種をお勧めします。 |
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