岡空小児科医院
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RSV感染症 岡空小児科医院クリニカルパス(説明書&治療計画書)
 RSVはあまりなじみのない名前のウイルスですが、小さい子どもほど重くなりやすいウイルスによる呼吸器の感染症で、肺炎の原因となります。


『乳幼児は注意!』
 RSVはあまりなじみのない名前のウイルスですが、小さい子どもほど重くなりやすいウイルスによる呼吸器の感染症で、肺炎の原因となります。 かぜのような軽い症状も含めて多くの子どもがかかります。 乳幼児では細気管支炎、肺炎など重症化しやすく、また乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因の一つとも考えられており、注意が必要な感染症です。 感染力が非常に高く、一方では免疫の出来方が弱いためくり返し感染します。 ただし回数がふえるほど軽くなり、2歳以上では「鼻かぜ」程度ですむことがほとんどです。
 「インフルエンザ」や他のウイルス感染症と区別する為に、鼻の粘液を採取し、短時間で判定を得ることが出来る検査もあります(健康保険での制約があり、赤ちゃんの入院のみ適応)。 当院ではRSV感染症が疑われる乳幼児には、保険適応外となり赤字ですが(笑い!)、できるだけ積極的に検査して診断を確定したいと思います。

□ 症状(咳、鼻水、喘鳴、陥没呼吸、)
□ 所見(喘鳴、乾性ラ音)
□ 検査(酸素飽和度、鼻水中のRSV抗原検査)
□ 重症度の評価 軽症 中等症 重症

『RSV感染症のチェック項目!』
□ 1分間の呼吸数増加 40〜60以上
□ ゼーゼー、のどが鳴る音(喘鳴)
□ 酸素飽和度の低下  95〜90以下 
□ 陥没呼吸(胸がペコペコする)

『当院での治療方針』
入院を薦める場合
 3か月未満の乳児、上記の症状、いかにもしんどそう、家族の方が入院を希望されるなどの場合。
外来での治療
 こまめな外来受診+吸入+風邪薬+ツロブテロールテープを基本治療とします。
 追加治療として以下を考えます。 ただし、これらの追加治療は入院を1/3に減らすという報告もあれば、効果がないという報告もあります。
1)デカドロン注射液の1回皮下注射 
  あるいは
2)デカドロンエリキシル(水薬)5日間の内服
 追加治療に関しては、保護者の方と相談して決めたいと思います。

□ 入院治療か外来治療の選択
□ 入院治療:入院先病院の選択
□ 外来治療の選択
1)基本治療のみ
2)基本治療+デカドロン注射液の1回皮下注射
3)基本治療+デカドロンエリキシル(水薬)5日間の内服
4)その他

□ 次回受診予定日
1)
2)
3)



 なお、経過が思わしくない時には、診療時間内であれば、0859-47-1234へ、時間外、夜間、休日などは院長の携帯電話090-3179-4208へお電話下さい。 ただし、携帯電話は外出中や自動車運転中などのため、電話に出られない(出ない)場合もありますので、あらかじめご了承下さい。
また、防犯上の観点から番号非通知設定の場合には対応いたしませんので、よろしくお願いします。
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