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岡空小児科医院の先生とお話したいかたはお気軽にどうぞ! |
インフルエンザの特効薬の「タミフル」って、副作用が強いって聴いたのですが、本当ですか?
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以前にも似たような質問を頂きましたが、とっても大切なことなので、再度お話ししたいと思います。 抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」の説明書には次のように書かれています。 (1)「警告」本剤の使用にあたっては、本剤の必要性を慎重に検討すること。 (2)一般にインフルエンザウイルス感染症は自然治癒する疾患であり、患者によってはインフルエンザウイルスに感染しても軽度の臨床症状ですみ、抗ウイルス剤が必要でない場合が考えられます。 (3)重大な副作用(頻度不明)として、ショック、アナフィラキシー様症状、肺炎、肝炎、肝機能障害、黄疸、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、急性腎不全、白血球減少、血小板減少、意識障害/異常行動などの精神・神経症状などです。 タミフルはインフルエンザウイルスの増殖を阻止することで、その効果をもたらし、実際には発熱期間を1日短縮することが証明されています。 少しまとめてみましょう。 1)現在のインフルエンザウイルス感染症は健康な人にとっては必ずしも「タミフル」を服用しなくても、自然に治る。 2)タミフルを服用すれば、発熱期間を1日短縮できる。 3)頻度不明(言い換えれば、非常に稀)であるが、重大な副作用もあり得る。 タミフル服用にあたっては、以上の3点を慎重に検討する以外にないと思います。
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