![写真](body01.jpg) 実際に1年以上たち、報道もされなくなり…。 みんなの話題にも上がらなくなってるんじゃないだろうか?
「何もかもが遅れてる」って言う人がいるけど…。 「復旧・復興」自体が始まってない。
岩手県は陸前高田市の市民体育館。 津波が襲ったであろう時間で止まった時計。
第一避難所として使用された体育館。 避難した人たちは「ここまで来たら安全だろう」って思ったはずだ…。
しかし、まさに想定外の津波が体育館を…。
自らの命をかけて消防団員として動いた青年部員が居た。 過去形なのは、その人たちが今は居ないからだ。
まさに命をかけて自らが住む地域を守ろうとした人がいる…。
そして、今「地域経済を循環させるのは自分たち」という思いで動き出している。 でも、様々なことが動いていない。
山積みになったガレキ。 でもそれはゴミじゃない。
「想い」がつまった「生活」の一部なんだ。 それもわからずに、「ガレキの処理は…」って言ってる。
「東北の復興無くして日本の復興は無い」とか言ってるのがなんかウソくさい。 僕らが見て感じたことを、出来るだけ伝えることが大事なんじゃないかな。
一人で無理なら二人、ましてや僕らには仲間が沢山いる。
あの体育館の時計が動き出したときが、本当の復旧・復興の始まりだと思う。
その時計を動かすのは、地域を愛し、この国を愛する僕らじゃなきゃダメなんじゃないだろうか?
微力は無力じゃない。
「頑張れ東北!」とか言いたいわけじゃない。
「勇気を有り難う、東北」って言いたい。
建物が無くても、何もかも無くなっても…。
「想い」が残ってるはず。 そんな想いを受け継ぎ、未来に繋げるのは僕らの責任じゃないだろうか?
還暦になってからでもいい。
いつか、まぶしいくらいの光に包まれたとうほくの夜を楽しみたい。
止まった時計が時を刻むそのときを、自分の目で見たい…。
過去と現在を繋ぎ、未来を創れるのはまさしく僕らなのじゃないだろうか。
京都府青連会長 宮木猛 |