連続小説 商工BOYS 〜まえがき〜 著:栃木県青連 高野ゆうじ
生誕50年、その先にある存続100年を目指し
時代の変化に即応し、次の時代を創造し、模索し続ける組織として
真の経営者としての自立と自律、事業の運営を通した人材育成
地域活性と地域自治への貢献と参画意欲の向上
全国組織である意味と各部員のその意識の向上
部員増強と活性化
それらを複合的に目的とした
内外への発信力を追求した青年部発の魅力と価値のある
新事業開拓と目標(ビジョン)が、今、必要である。
(むずかしい、むずかしい)
我々、商工会青年部は、5万人の全国組織。
5万通りの入部があり、5万通りの出会いがあり、5万通りの活動があるはず。
5万人が、それぞれの環境の中で
それぞれのイベントを盛り上げ、それぞれ飲み会で盛り上がり、それぞれのセミナーや勉強会に参加しているはず。
残念なのは
その5万人の仲間が、自分たちと同じような活動をしていることを知らないこと。
その5万人の仲間が、自分たちと同じように悩みや迷いを感じていることを知らないこと。
その5万人の仲間が、自分たちとつながっていると感じないこと。
(全国大会にでも行けば、すこしは感じますが…)
これからお届けする、私の入部のきっかけや出会いを通して
全国のどこにでもありそうな、誰にでもありそうなことを通して
あなたと全国をつなげてほしい
つなげることで、刺激になり、活力になり、経営者としての成長につなげてほしい
小規模事業者として、この厳しい時代を、なんとか生き抜く力をつけてほしい
そんな、案外熱い思いで書こうと思います。
(自分で熱いっていうと、のちのち辛くなるのを承知の上)
入部があれば、当然、退部も5万通り。
栃木県商工会青年部連合会の会長として任期が残り1年となった今
5万分の1の退部を迎える直前に、改めて思い返す青年部生活。
去年、会長を断っていたら、この出会いはなかった。
3年前、部長を断っていたら、何も気付くことがなかった。
5年前、副部長を断っていたら、何も感じなかった。
あの時、入部を断っていたら、何も始まっていなかった。
(あの時、き〜みは〜若かった〜♪)
物語は、もちろん、完全なフィクションとして構成しております。
(連想できる人はいるでしょうが…)
(あくまでも、似たキャラ、似た名前ということで…)
すこしだけ我慢して最後までお付き合いください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(相当な我慢が必要です、覚悟してください)
この機会を与えてくださった情報ネット委員会の方々と、政策委員会の方々、たぶん、流し読みはしない宮本会長に感謝を申し上げ、前書きとさせて頂きます。
(締め切りは守れないかもよ〜)
(会長ブログもやってますから〜)
あらすじ
商店街の空洞化、少子高齢化・過疎化が進む
栃木県馬羽根町(うまはねまち)を舞台に
夢に敗れて帰郷した青年(?)が
地元商工会青年部に入部をして
新たな目的や仲間を通して
故郷で暮らす意味や喜びを見つけ
異業種の仲間と知恵を出し合い、一致団結して
夏祭りを盛り上げようと奮闘する物語。
主な登場人物の紹介
○高堀 (本屋)
TVの放送作家をやめて30歳で帰郷。
実家の本屋と喫茶店の跡取りで、今は本屋の店番。
悲観的になっているところもあるが、実は熱い一面も。
○芳村 (町役場広報課)
大学を卒業後、編集者になる夢を諦めて
公務員になった女系家族の長女。気が強い。
広報課になってからカメラが趣味になった。
○小宮山 青年部長(文房具店)
青年部長、消防分団長、幼稚園PTA会長
やりたがりなのか断れないのか、忙しい日々。
○山本 青年部(薬局)
薬学部時代は落語研究会に在籍していたお調子者。
落研名は2代目富山亭円薬。
○大淵 青年部(電気店)
コピーバンドの元ヴォーカル。カラオケ大好き。
音響が好きで日本に3機しかないスピーカーが自慢。
○加瀬 青年部(大工)
格闘技が好きだが気が弱い。
感動してはすぐに泣く感動屋さん。
○木内 青年部(看板屋)
まんがオタクで優柔不断。
漫画家はあきらめたが、今も書いている。
○橋上 青年部(美容師)
細くてマッチョの長髪イケメン。
南青山の美容室にいたがセクハラをうけ、やめた過去がある。
○林 青年部(理容師)
気が小さくて臆病者だが、細かいことに気が利き真面目。
控えめだが存在感がある。
○磯田 副部長(酒屋)
周りの事ばかり気にする。
子煩悩で奥さんの尻に敷かれている。
○立石 青年部(肥料店)
大飯食い、大酒飲みでマスコット的存在。
○小田 前部長(和洋菓子店)
頼れる先輩だが調子がいい。高堀父のゴルフ仲間。
○樋口 放送作家
高堀の同期で人気作家。高堀と友達以上恋人未満のような関係か?
名門女子大出身でニュースキャスターになりたかったらしい。
○冨永 放送作家
高堀と樋口と同期で人気作家。出世欲が旺盛で負けず嫌い。
○松本・嵯峨野 放送作家
バラエティー作家の冨永と後輩2人。
冨永についていれば、今のところ仕事にも食事にもありつける。
○兼子 商工会会長
酒造店主。町の資産家。
次期町長に成るために評判を上げたい。
○益子 商工会副会長
建設会社経営。町の権力者。
商売の嗅覚が鋭い、いかついタイプ。
○岡部 商工会局長
町の実力者に頭があがらない。元役場職員。
○伊藤 商工会事務
会長の愛人という噂。
商工会事業の実権を握るたたき上げで
会長を町長にすることに命を懸ける。
○吉見 商工会事務
青年部の監視役だが余計な仕事はしたくない。
問題を起こすようなこともしたくない。
○齊藤 商工会女性事務
晩のおかずと通販で頭がいっぱい。
伊藤のいうことを聞いていればいいと思っている。
○高橋 商工会女性事務
ダイエットとスウィーツで頭がいっぱい。
伊藤のいうことを聞いていればいいと思っている。
○小室 元部長(金型製作所)
元ヤンで豪快に見えるが涙もろくて繊細。
お祭りが生き甲斐。車とバイクに命をかけている。
○ママレモン
スナック檸檬のママ。元スケバンでこの町の実力者の弱みを握る。
アイドルになるのが昔の夢だった。
○亜紀 (喫茶店バイト)
地元の大学に通う芳村の妹。
怖いもの無しでつっこむ、元気で無邪気な娘。
○高堀父
高堀書店・店主。今はゴルフ三昧。
若い頃は小説家志望だったが基本が怠け者。
○高堀母
書店の隣、同じ敷地内にマンハッタン・カフェ経営。
潔癖症で芸術肌。暖かいがクール。美大出身。
予告無しに一人旅に出かけることがある。 |
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