中四国研究会
9月3日の全国会長会議において発表


現在e−Japan戦略が展開されている中で、私たち測量にかかわる者がどの様な戦略を立てて望むべきでしょうか。
私は、GPSとりわけRTK-GPSを取り込んでGISへの挑戦をすることが不可欠であると考えられます。

私たちは、従来「仕様書どおり」の業務の中でものを考え、行動してきました。そしてその仕様書から抜け出ることなく来た為に「提案」することを忘れてしまっているわけです。特に「知的創造」など考えもしないことではないでしょうか。しかし、e-Japan戦略のもとで測量業界もかなりのIT化が進んできております。そうした中で私たちが今後生き抜いていくには、発注者あるいはお客様より提示された「仕様書どおり」の仕事で、お客様に対する満足度が向上するでしょうか。決してお客様に満足されることはないでしょう。と言うことは、その時点で敗者となることが確定します。つまり廃業しなくてはいけないと言う事なのです。

8月27日トプコンの第12回GPS研修会に発表者として参加する機会を頂きました。
その研修会において、大阪工業大学の長谷川教授と名刺交換させていただき、先生から貴重なご本を頂きました。それは「ジオインオマッティクス入門」という本でした。
最初のページを見て、私は測量の概念が変わって言っていることを改めて感じました。
日本での測量という言葉は、1700年代の「測天量地」より来ており、「器械を用いて、物の高さ、長さ、広さ、距離などを測り知ること」であり、surveyと訳されています。中国においては「測繪」といい、survey and mapping と訳されています。
ところがオーストラリアやオランダ、カナダにおいては多少異なってきています。
「地球(土地)に関する、量的・質的そして位置情報を知る技術を総称」して「ジオインフォマティックス」とか「ジオマティックス」と呼ぶようになってきています。
つまり、測量とは測るだけでなく位置情報を含めた総合的な地球情報科学に成って来ていると言う事であり、まさにGISそのものではないでしょうか。

それでは今度はGISについてですが、これも先日のGPS研修会において東京大学名誉教授の村井先生がご講演されました内容から引用して考えて見ましょう。
最初に私がGISを知ったとき、また今でも多くの人が次のようにGISを説明しています。
「ジオグラフィック インフォメイション システム」あるいは「ジオスペシャル インフォメイション システム」だと思います。
しかし、これも近年「ジオグラフィック インフォメイション サイエンス」となり「ジオグラフィック インフォメイション サーヴィス」へと変化してきています。
そこで今後は「ジオ インフォメイション サービス」あるいは「ジオインフォマティックス インフォメイション サーヴィス」へと替わっていくかと思われます。
いずれにしても「システム」の時代から「サイエンス」「サービス」の時代へと変わっていくことは間違いがないようです。

そこで今私たちGISに関わるものがどうすればよいのかを考えたとき、GPSを取り入れたリアルタイムな地図情報の取得、あるいは配信サービスによるあらたなGISへの取組を考え、行動することではないでしょうか。

中四国GIS研究会において「高精度位置情報部会」として、このシステム構築が出来たことで終わりではなく、これが新たな始まりであること、またこのシステムの運用に関して多くのGISに関わる皆さん方とともに全国への大きなネットワーク作りが必要であり、この情報を使った新たなシステム作りに発展させることができるアプリケーションを開発していくことが必要ではないでしょうか。
 皆さん方が「RTK-GPS固定点システム」でのネットワーク作りにご参加いただきますようご提案させていただき、私の発表を終わらせていただきます。

掲載者情報
掲載者 山陽ケーエスシー 桑折義一
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