|
|
|
|
|
|
|
水にまつわることわざや格言は多い。読者の皆様も、思いつくことわざがありますかと聞かれたら、立て板に水(たていたにみず)や我田引水などすぐに2つ、3つ答えられると思う。 人の生活と水は深い関係があるし、できれば、水のいい場所に住みたいと願うものだ、と頭ではわかっているが、東京に生まれ、東京で生活してきて、山陰に住むまで水について注目することはなかった。蛇口をひねれば出てくる水を使い、飲んだり、料理したり、洗濯に使ったりを、とりたてて考えることなしにしてきた。
ところが、今月末にはリリースするサイト「山陰フルコース」オープンの準備をしていている中で、山陰の食材が美味しいのは山陰の水が美味しいからです、と教わり、そうだったのか、と得心がいった。山陰に住む人はとりたてて水がいいと意識しないらしい。けれどもビールやウィスキーのメーカーで有名なサン○○○が日本の水として売り出しているのが南アルプスの水、次が阿蘇、そして今年から大山の水を出すそうだ。大山の水は日本の名水百選の中にも数えられている。期待できる。
今月末にオープンするサイトでは山陰にしかない食材や食材まわりの商品を紹介し、いいと思う方には買うことができるようにする。生活の中で、安全で安心で満足の得られる食事をして頂きたいと願って構築するサイトだ。このサイトにはもともと30代以降の女性がたくさん参加しておられ(もちろん、どんな方にでも敷居を取り払ってお迎えするサイトだが)イベントも数多く開いている。ネット上のサイトだから商品についてのおしゃべりをオンラインでもするが、実際に試食会をしたり、生産者を招いて「製作のこだわり」を実際に伺ったりする。この準備に昨年秋からたくさんの人にお目にかかり、協力を頂き山陰のビジネスに対する人々の考え方ややり方も学んだ。
水が食と深く関ることを納得したが、食以外にも大きな意味があることも教えられた。それは大山友禅染という染物をされている川原夫妻を紹介されたからだ。友禅染というと京都や金沢を思い浮かべる人が多いかもしれないが、大山では川原栄次氏が友禅染をしておられる。大山の大成池のほとりにアトリエカワハラがあり先日おたずねした。 川原氏は関西の法律事務所に勤務していたが、脱サラし、染色の道に入り、今に至るという。奥様のかなよさんのふるさとである大山丸山に居をうつし、綺麗な水を使って友禅染めをされる。
アトリエでは美しい感性あふれる友禅染めの品々を見て購入することができる。和服、草履からブラウス、ストール、ネクタイ、マフラー、テーブルクロス、バッグなど幅広い商品が揃えられている。桜の花を染めた作品ですよ、といいながら説明してくださった訪問着や帯には目がうばわれた。和服の桜の模様は世の中にゴマンとあるが川原氏が描く桜は洗練され、若い人の洋服やドレスにもマッチするデザインだ。鳥取県知事や安来市長がTVに写るときによく締めておられるネクタイがこの工房で制作された品。 展示会すると見てくださった方が自分の地域や場所で開催してはどうですか?とお誘いをしてくださるとか。そうやって友人、知人を増やし全国に品々を運び展開している。山陰を旅されたらぜひ訪ねていただきたいスポットだなと思う。
山陰便りを送信しようとした矢先の1月11日に物騒な事件が起こった。米子の飲み屋街は朝日町といいスナックやバーが立ち並ぶ。そこで一人の男が三人の男を殺害した。飲んだ上での言い争いが原因だとのこと。今どきの日本中にこのような事件なら腐るほどあるといわれるが、殺害された三人が暴力団員で犯人はまぐろ解体の仕事をしている会社員。凶器は解体用の包丁。米子の街は騒然としている。なぜなら素人さんに暴力団員が殺されてしまったから。この1週間は街中警察官が立ちシートベルトをしていない車までチェックされそうにビリビリしていた。報復??が心配とか・・
綺麗な美味しい水があるので、経緯はどうであれ、「争い事は水に流して〜」などと安易に口を滑らせることもできない。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]
|