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TSUTAYA DVDレンタル半額週間に伴う本年度初のDVDまつりは、スケジュールの関係で4本。ハズレくじはなしでした。
「幸福のスイッチ」 樹里ちゃん不機嫌キャラ炸裂で、ほぼ満足。大した抑揚があるわけでもないけど、見終わってほのぼのするいい映画。父親役の沢田研二がとにかく特別にいい。ただのおっさんや、ジュリー。 トキオがカサブランカダンディーが、まさかこうなるとは誰も予想しなかったであろう。 よくぞなったし、よくぞ振った。
ロケ場所は和歌山みたいだけど、風景もいい。 電気屋かー。案外、映画向きなんだろうか。舞台として。 監督は女性ですね。安田真奈。センスいい。頑張ってほしい。
「スクラップ・ヘブン」 オダギリジョーと加瀬亮ちゃんが出て、「69」の李さんじゃ観ておかなくちゃと、公開中に思っていた覚えがある。そうこうするうち李監督「フラガール」で爆発しちゃったわけだけど。ああ、そうだ。ジョーも亮ちゃんも大爆発。
冒頭の衝撃的なシーンがあまりにもよくできているので、それだけで全編引っ張れる。 セリフというか、脚本は平凡なんだけど、映像が優れているので、役者が際立つ。 この監督はあまり言葉を信用していないのかもしれん。誰にでもおすすめできる映画とはいえませんが、よかったです。 とぉーっても空しく苦しいのに、後味は悪くない。きっと二人の見栄えと愛のせいですね。 亮ちゃんには、あまり男らしくなってほしくないな。個人的には。
「いつか読書する日」 期せずして、ご夫婦主演ものを借りてしまいました。田中裕子、安心して観ていられる数少ない女優。これで主役だし。ポスト市原悦子。いや、もっと役を選んでるか。 舞台は長崎ですね。長崎を知り尽くした人でないと撮れない映画。空気感が「誰も知らない」に似ていると思ったら、監督がドキュメンタリー出身だもの。緒方明。「独立少年合唱団」しか観てないけど。
小品というのでしょう。無駄が一切ない。 役者が役柄の中ですっぽりと納まって、まったく無理がない。 一生そこにそのまま生きていく人たちを描いているような感覚。 大人びた映画だ。佳作です。
「青春デンデケデケデケ」 青春ものを一作となれば、やっぱりこれでしょう。 何度観ても幸せ感じる。暴力も劣情もスピード感も拍動もなく、あるのは青春と、彼らを取り巻く本物の大人たちだけ。エレキがあって、ベンチャーズがあり、チャック・ベリーがいて、橋幸夫がいる。 登場人物はすべて心優しく思いやりにあふれ、何一つ問題なく、のん気で幸福で、精いっぱい生きている。いつもありがとう、大林監督。
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