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映画「しゃべれども しゃべれども」。 特別な話じゃないんだけど、それなりに楽しめた。
二つ目から上がらない噺家が、自宅で話し方教室をすることになって、最初はギクシャクしてるんだけれども、まあ、ほどよい具合に落ち着いて、というお話(意味不明?)。
出てくる噺は「饅頭怖い」と「火焔太鼓」。 大阪から転校してイジメられ気味の小学生に、落語を教えてと頼まれたのが、教室のきっかけなんだけど、この子役がハンパじゃなくうまい。 けっきょく関西の枝雀のほうを覚えちゃって、最後にはそれを発表会で同級生相手に披露する。 ヘンな話、ほかの誰より秀逸。師匠役の伊東四朗さんよりもかも。いやぁ、子役には勝てん、というか、関西弁には。
四朗さんの落語は、たぶん本当の落語じゃないんだろう。 間とかテンポとかが。 でも、師匠といわれれば、そうなっちゃう。 独特の間合いも、あっていいと思わせちゃう。 第一、浅草とか上野とか佃とか、いるだけでその空気が立ち上ってくるわけだから。
何よりも楽しめたのは、そのロケーションですね。 末広亭、鈴本演芸場、浅草演芸ホール、深川不動に赤城神社、鬼子母神、市ヶ谷のフィッシングセンターなんかも出てくる。 水上バスにも乗るし。 図書館まで「あー、これ、清澄の、あそこだ」って、もう、見るだけでうれしくなる場所場所がソツなく出てくるものだから、それだけで満足。 音楽もいい。 平山(秀幸)さんの映画はいつも、音楽がいい。 怖いのも多いんだけど。
主役の国分くんは、熱演でした。 最後の「火焔太鼓」なんか手に汗握っちゃったもん、別の意味で。 堅物だから面白くない噺家の役なので、そこはまさにピッタリです。 だからって、探せばほかにもいそうなわけだけど、まあ、この人はとにかく人柄が抜群にいいので、それだけで好ましいです。 芝居としてはジャニーズの域を超えてないが、乱暴な口もそれなりに違和感なく。 まあ、今回は主役といっても、ワキ的スタンスも多いからいいかな。 その意味では国分くんは適役かもしれない。 バリバリ主役が前に出て、まるっきり違う映画になるより。
太一の祖母役の八千草薫がいいんです。 けいこを聴いてるうち「饅頭怖い」を覚えちゃって、掃き掃除しながらブツブツいうんだけど、もうこれが可愛くて絶品。 それから、愛想ない美人弟子の香里奈もいい。 そうとう難しい役だけど。 この人、最初のうちから注目してたんだけど、最近ようやく名前を覚えられた。 いま「バンビ〜ノ」にも出てる。 仏頂面女優としては柴咲コウにも引けをとらない。
でも、なんといっても、この映画の主役は「ロケーション」だ。 いくら人間がしゃべれども、景色には勝てません。
新橋演舞場「おんな太閤記」。 月一親孝行のイベント。 豪華配役陣に、母は満足。
ピン子、うまいなー。でも、最後は鼻につく。 この頃、いまさら迷走している。 どこ行くつもりなんだろう。
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