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この映画は随分前に見た映画だがとても印象に残っている。 いろんな意味で。 観たときはまだ10代で“陰”な印象の映画や音楽が駄目でとことんノーサンキューだった。 だがこの映画は観たことある人全員がゴリ押ししてくるくらいの大絶賛作品だ。 たいして映画好きじゃなく有名映画を嗜む程度の人すら観ている。 私はタイトルから内容が連想できて、尚且つ面白そうで、出演者を絶対的に信頼している(私が)作品でないと手が伸びない。 「ショーシャンクの空に?・・・で?主演は?ティムロビンス?知らないし。」といった感じで何人もの人にオススメされたが、「まぁ、暇ならいつか観てもいいけど。」くらいで二の足踏みまくっていたが、高校卒業辺りで遂に観たのだ。
・・・まぁ暗いよね。ラストはいいとしてそれまでが。 最近ではプリズンブレイクが日本でも大ヒットし、プリズンものというか、刑務所を舞台とした内容も慣れてはきたが、やはり女の私としては日本の映画やドラマでも気分や雰囲気まで引っ張られてしまう為、しばらくブルーを引きずる。 そりゃ面白いけども。この映画は。 特にスティーブンキングの作品はスティーブンキングならではの雰囲気にやられてしまう。 暗いイメージの一つとして出ている役者がほぼ男であることにも原因あり。 華、ゼロ。この映画には必要ないが。 いや、でもスティーブンキングは鳥肌立つほど才能あるわ。 流石、巨匠。
実際の刑務所の中でも似たようなことが起きているのか考えてしまった。 同じことはなくてもこの映画が持ついろんなメッセージ性を考えると、冤罪や刑務所内でのイジメなど社会問題として考えるべき点はあるのだろう。 世の中には私が普通の人間として普通の生活をしている上で私の人生とは交差することのない人達の想像を絶する出来事があるのだということを考えさせられる作品に出会うとまだまだ自分の無知さを痛感する。 ある程度大人になると、世の中には色んな人がいて、幼い頃描いていた大人社会と現実とのギャップに失望する事が多々あるが、私の知りうる世界なんて小さく、たかが知れている。
そしてこの映画が一番伝えたい事は“希望”これに尽きるだろう。 この作品のあらすじには、「どんなに閉ざされた状況でも希望を捨てなかった主人公は、誰もが想像さえしなかった奇跡を起こす」 とあったが、・・・奇跡。 果たして“奇跡”だったのだろうか。 私が見る限りあれは奇跡ではない。 主人公が年月をかけ地道に努力し、綿密に計画を練って実行に移したことによる“成果”なのではないだろうか。 どんなことでも挫けず、諦めず、希望を信じて生きろ。 そんなメッセージを究極の状況で表現している映画だと感じた。 そしてどんな問題も夢も確実に自分の理想に近づけ、現実にしていくには、『知性と強烈な生命力』これが最後にものを言う。 ぼーっと毎日生きているつもりはないが、頭を一発打ちぬかれた気分になった。 |
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